皆さんは旅に出たくありませんか?
風の吹く草原をバイクで走ったり、森の道端で焚き火をしながらおにぎりを食べたり。どうですか?旅に出たくありませんか?
ですが、時間や費用を考えるとなかなか行動に移すことが出来ませんよね?
キノの旅
キノの旅2 the Beautiful World
作品名の通り、主人公キノが一人旅をする話です。
行きたい所に、気が向いたまま行く。そんなキノの旅に憧れて私も旅に出たいと思いました。
貴方は旅に出ることが出来ますか?
ですが、残念なことに私は、旅に出ることが出来ないんですよ。
喋る”モトラド”を持っていないからです。
先ほど、キノが一人旅をしていると言いましたが、キノの他にもう一人、いや、もう一台いるんです。
それが相棒のエルメスです。エルメスはモトラドでなんと喋るんです。
エルメスはとても博識で旅の助言をいつもキノにしています。
そんなエルメスを持っていないのですから、キノのような旅が出来るはずはありませんよね。
ですが、「キノの旅」を読んでキノと一緒にその世界を旅することが出来ます。
見所
キノの旅の世界では、日本など実在する国は出てきません。
「魔法使いの国」「本の国」「嘘つきの国」などがあります。
その中でも特にこの本を読んで心に残っている本が「優しい国」です。
特にめちゃくちゃな評価だった国がこの優しい国です。
「あの国には絶対に行かないほうがいいよ」
「旅人に対してあまりに冷たい」
このように散々な評価を受けている国ですが、皆さんが旅人ならそんな国に行ってみたいですか?
私ならそんな国に行きたくないです。
どうせ行くのなら快く歓迎してくれる、そんな国に行きたいですよね。
キノがその国に行くと決めた時には、
「止めた方がいいって!」
と叫んでいました。
ですが、キノは勇気と好奇心を持って行ってみることにしたんです。
いざ、優しい国についてみると意外にも歓迎されます。
キノは、自分に国に滞在していいのは、3日間だけというルールを科しています。その国の特徴がわかるのと、その国に住みたいと思ってしまうギリギリのラインが3日間だからだそうです。
キノは、そのルールを破ってしまいたいと思うほど楽しい時を過ごしました。
ですが、いざ滞在しようとするとみんながみんが口を濁します。
結局、滞在することは出来ませんでしたが、出国する際にお弁当を渡してもらえます。そのお弁当の中に一通の手紙が入っているんです。
その手紙の中に、「優しい国」の人たちが国に滞在して欲しくなかったかが書かれているんです。
私はこの本を読んで、まるで長期の旅に出たような気分になることが出来ました。本のことを思い出すたびに、旅の思い出に触れているようでした。
最後に、なぜ散々な評価なのに「優しい国」なのか。
それは、ぜひ読んでみてください。
1巻から読みたい方へ
2巻からでも十分に内容を理解できますが、もし1巻から読みたいと思う方がいましたら、下にリンクを貼っておきますね。
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